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小学校四年生になると、中学受験をするかどうか、一度立ち止まって考えるタイミングになることが多いです。周りの同級生なんかも塾通い(ここでは進学塾)を始めるお友達が増えるのもこの時期から。
受験をするかどうかまだ決めてないのだけれど、周りが通い始めると不安になるというのが人間というもの。うちの子も、仲の良い同級生が進学塾へ通い始めるみたいだから「とりあえず」入れておこうかしら・・。という親御さんも多いと思います。
塾のお金もばかにならないのですが、4年生からは本格的な中学受験を目指そうとすると理科・社会も加わり4科目が当たり前。学校帰りにお弁当を持たせてというレベルになっていきます。
ということで、「とりあえず」という安易な気持ちで進学塾へ通わせ始めるのはあまりお勧めできないかなというのが個人的な見解です。
4年生から進学塾は通い始めると、一番最初にクラス分けテストを受ける事が多いですが、そこで、上位クラス(例SS)中位クラス、下位クラスとクラス編成が分けられます。
はじめてのクラス分けでテストで最上位クラスに入れたからといって「うちの子すごい!」と楽観的に思ってはいけません。
最上位クラスでは、毎週それなりの量の宿題が出ます。
そして、ひたすら問題を解きまくる。
当然1科目1時間やそこらの授業で、ちょっと難易度の高い問題の考え方やアプローチの仕方など、それぞれの子供のレベルに合わせて1:多で行う授業ではカバーしきれないのは当然の話。
結局、子供が理解できないところは親が家でフォローしないとついていけなくお子さんがほとんどではないでしょうか?
進学塾もビジネスです。より優秀な生徒を効率的に維持し、進学実績出すことがミッションでもあるわけですが、そういう観点で見てみると
子供の能力 = 家庭学習力
ということを前提にハイレベルな授業が行われているわけですね。
最上位のSSクラスなどは個人的にはこの暗黙の前提の上に運営されているように個人的には思えます。
最上位クラスで模擬テストで高得点を取るには、父親を含めた親が結構教え込んで一緒に勉強するぐらいやらないと、子供が学習する事に対して、基本を理解し、問題を解くことに対するアプローチの仕方や好奇心を植え付けることはまず無理ではないでしょうか?
そして、それを身に着けるためにはそれなりの反復学習も必要な分けで、仕事に、家事に忙しい親御さんの立場としては、難しいところです。
特にパパが忙しい家庭では、ママが子供と塾の宿題や模擬テストの間に挟まって、進学塾疲れを起こしてしまうご家庭も多いみたいですね。
焦らず、マイペースが寛容。
よく進学塾へいくと、中学受験を逃すと、高校受験はさらに狭き門になると先生型は言うようです。
特に女子高の場合は中高大学一貫教育が最近多いためだと思いますが、でもよく考えてみてください。
中学受験ですべての人生が決まってしまうわけではないのですから。
グローバル化が進む今、中学から私立へ通わせて膨大なお金をかけることが必ずしも子供のためになるのか、じっくり考えてみるも一つの手かもしれません。
個人的には、4年生から5年生の夏休みぐらいまでは「中学受験」という言葉に引きずられずに、お子さんがしっかり自立学習ができるような基礎体力をつけることを念頭において、親御さんもお子さんも、無理のない学習習慣を身に着けることに主眼を置くことが大切だと思います。
お子さんが、良くわからないけれど「やらされている」、塾で出される課題が解けなくて、自身がなくなる・・という悪循環は、お金を払ってお子さんの伸びしろを縮めているという馬鹿らしいことをする羽目になるかもしれません。
そうならない為にも、塾代以外に、ご家庭できちんとお子さんをサポートできるかどうかもしっかり検討することが大事ですね。
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